mission2015
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話は、迷い出た1匹の羊を捜し求める羊飼い、その姿を見守り1匹を待つ99匹の羊のお話しです。日頃から一匹一匹を大切にし、羊が迷い出るたびに熱心に探す羊飼いを100匹の羊は見ていて、自分たちがいかに愛され、大切にされているかを知ります。隣人を探し、見つけ、喜び合う集団であれとイエスは教えておられます。グローバル教育が推進されています。世界の人々が共存、共生するためには、私たちは多様性を受け入れる力を培わなければなりません。高校からも新入生が多く入学するようになり、新しい人達との出会いが与えられています。70億人が住んでいる地球上で私たちは奇跡的に福岡女学院で出会います。そして学校生活の中で、友人達それぞれの固有性に気づき、それらを受け入れる努力をします。100匹の羊のたとえを知っているからです。喜びや悲しみを共有する中で共に生きる集団を作っていこうと成長していきます。今年高校普通科1年生の5クラスは校長 二田真知子    100匹の羊のたとえ「進学クラス」「特進クラス」のクラス編成に致しました。今まで以上にクラスの特性を明確にして、それぞれの目的に沿った教育活動を行っていこうと考えています。2020年には大学入試制度も改変されます。その事も視野に入れて「進学指導推進室」を開設し、進学指導の再構築をスタートしました。様々な研修を通して教員の指導力向上を図り、目標に向かって努力する生徒達の力を、高度な学習活動によって磨き、多様な事柄に挑戦させることで育てたいと考えています。2003年にスーパーイングリッシュハイスクールの認定を受けて以来、本校の英語教育実践は常に先進的であり、4技能を高める授業を推進してきました。さらに長、短期海外留学制度も充実し、5月にはタイ、韓国からの短期留学生20名ほどを迎え、長期留学生も加えて、学内に豊かな国際交流の場を作り出しています。また、国際理解において高いレべルの日本語能力が必要不可欠です。中学1年生から「国語表現」という授業を設け、短歌や詩歌に触れ、作品の創作を通して、自らの表現力を高める実践を行っています。昨年に引き続き今年の公開授業研究会では、国語表現と美術が教科横断型の研究発表を行いました。異文化交流の第一歩はお互いの表現を受容しあう所から始まります。これらの教育で培われた、鋭い感性や表現力はこれからの将来、平和な社会を創造するひとりの女性として飛躍の力となるでしょう。強く美しい一輪の花を育てる女子教育 福岡女学院創立130周年を記念し、福岡女学院中学校?高等学校の美術の授業で生徒が制作した作品展を開催しました。前回は5年前の125周年で開催しており、5年に一度開催している歴史ある展覧会です。中学1年生から中学3年生で行っている[美術]の授業と、高校1年生から高校3年生の選択授業で行っている[油絵?デザイン?陶芸?素描]の授業で制作した800点あまりの授業作品を一堂に展示し、その 昨年度、記念すべき第1回福岡女学院短歌コンクールを開催し、たくさんの短歌をご応募いただきました。改めて感謝申し上げます。 今年度は第2回として「創立130周年記念福岡女学院短歌コンクール」を開催いたします。 表現することを大切にする福岡女学院がお送りする短歌コンクール。 今年のテーマは「今をうたう」です。日常生活の中から題材を探して「今」独創的な授業で全国的に注目されている福岡女学院中学校?高等学校の美術教育の全貌を多くの方にご覧いただきました。別室(市民ギャラリーA)では卒業後、美術とともに生活をされている卒業生と教師の作品を展示しました。 さらに、会期中、記念講演を開催し、東京から、教育学者?佐藤学氏を講師にお招きしました。世界の教育事情や日本の社会構造などの様々な視点から、美術教育?芸術教育の意味について深く掘り下げていただきました。近年、日本の教育において美術や音楽などの芸術教育が子どもたちの成長に欠かせないと語られながら、現実の授業時間数は最小となっている現状を踏まえて、その芸術教育が豊かに存在している福岡女学院の教育そのものについても高く評価していただきました。の思いを五七五七七の短い詩型にぎゅっと表現してみませんか? 作品を募集中です。(小学生?中学生?高校生の部9月8日(火)必着、一般の部受付終了) 詳細はホームページにてご覧いただけます。応募用紙はチラシ、もしくはホームページから表示、印刷してお使いください。郵送かファックスにてご応募下さい。たくさんの作品を待ちしています。さらに具体的な取り組みへ「進学指導の再構築」「大切な一人」という考え方「国際理解教育と表現活動」によって平和を実現するひとりの女性へ福岡女学院の美術教育展福岡女学院短歌コンクール ― 中学生?高校生の授業作品と卒業生の作品展 ―Mission No.11211福岡女学院中学校高等学校創立130周年記念の取り組み

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